松尾潔 『学食巡礼: 未来を担う若者が集うユルい空間』

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学食巡礼―未来を担う若者が集うユルい空間 (SPA! books)
松尾 潔
扶桑社
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音楽プロデューサー、松尾潔による2002年の著作。先日紹介した名著『東京ロンリーウォーカー』に引き続き、週刊誌に掲載されていた連載コラムをまとめた一冊である。タイトル通り、著者が東京を中心とした大学(一部専門学校も含む)の学食に足を運び、校舎の雰囲気や、学生を観察した結果を好き勝手に綴っている。当時の著者は30代前半。掲載誌(『週刊SPA!』)の読者層に合わせているのか、オジサン2歩手前の目線、しかし、文体は軽妙洒脱で楽しい本だ。ここでも著者の慧眼ぶりは発揮されていて、たとえば現在の我が国のプライム・ミニスターを輩出した某大学においては、こんなことを書いている。「育ちのよさそうな学生というのは、バカには見えない。どちらかというと賢そうに見える。がしかし、切れ味が鋭そうには見えないものだ。」けだし、名言である。しかし、その次に続くのは「理由はわからぬ」、こうして印象だけ書いて、特段考察はなく投げおく、だが、読ませる文章のスタイルは「《作家》ではなく《ライター》的」という印象を受けた。

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