Peter Adamson 『Philosophy in the Islamic World』

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Philosophy in the Islamic World: A Very Short Introduction (Very Short Introductions)
Peter Adamson
Oxford Univ Pr (T)
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なんだか最近バタバタしていて全然英語を読む気にならない(& 難しい本を読む気力がない)感じなので、この本も2/3ほどで読むのを止めてしまったのだった。オックスフォードから出ている「A Very Short Introduction」シリーズで、Peter Adamson による「イスラーム世界における哲学」の入門書。イスラム哲学ではなく、中東の哲学でもなく、あくまで「これまでのイスラーム圏において哲学的な営みがどんな風に展開したのか」を追っている。なので100ページちょっとの本なのだが、地域的な射程範囲はとても早い。なんせ、イスラーム世界って1500年ぐらいにはアメリカ大陸を除いた世界において、およそ1/3ぐらいに広がってるんだから。

前述の通り、全部読んでいないんだけども、とても良い本。なにが良いかというと、この手のイスラーム哲学の本って、結局「イスラーム哲学が西洋哲学にどういう影響を与えたのか」という、西洋中心主義(?)的な歴史観に回収されて話が進みがちなんだけども(アヴィセンナとかアヴェロエスとか、ってそうじゃん)この本は、イスラーム世界にとどまっている。そこが良い。この「A Very Short Introduction」シリーズは丸善出版から「サイエンス・パレット」というシリーズで翻訳が行われているんだが、これも翻訳されないかな。イスラーム世界の哲学、というと、井筒俊彦の本だとか、中公の『哲学の歴史』とか講談社メチエの『西洋哲学史』のなかの論考のように、優れた日本語教材があるけれども、この本が訳されたら「まずは、コレ」ってなって便利だと思う。

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