内田百閒 『阿房列車』

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阿房列車―内田百けん集成〈1〉   ちくま文庫
内田 百けん
筑摩書房
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こないだ武田百合子の本について書いたときに武田泰淳の顔が好き、という告白をしたけれど、内田百閒の顔も好きだ。写真で見る百閒は、なんとも「気難し屋のセンセイ」という感じがして良い。こんな気難しい顔をして、バカみたいに、まるで意味のないことをツラツラと書いているのがなおさら良い。なんの目的もなしに、鉄道に乗って、旅をする。旅の手段が目的と化した『阿房列車』のシリーズは、その真骨頂、と思った。まず、なかなか旅が始まらないのが、まるで『トリストラム・シャンディ』みたいだ。

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