谷川健一 『白鳥伝説』

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白鳥伝説
白鳥伝説
posted with amazlet at 16.06.16
谷川 健一
集英社
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積ん読にしてあった民俗学者、谷川健一の本。なんの本だか全然わからずに読みはじめ、谷川健一で「白鳥」だし「日本武尊が死んだときに白鳥になった話を扱ってる本なのかな」と思いながらページをめくっていたのだが、なんかとんでもない本だった。そもそも、タイトルに「白鳥」がついてるのに、あんまり白鳥がでてこない。冒頭こそ、東北地方に冬になると飛来する白鳥を大事にしたり、拝んだりする風習がこの土地にはあった、みたいな話があるとはいえ(この記述すらも、え、ホントに!? わたし、東北出身だけど、そんなの聞いたことないよ! みたいな感じである)、いきなりフォーカスが九州にブッ飛び、邪馬台国がどこにあったのか、みたいな話になる。で、どんどんヤマト政権が東に東に勢力を伸ばしていって、そのプロセスのなかで、蝦夷と混ざったり、争いがあったり……みたいな壮大な話が展開される。要するに、この本、東北地方の人間のルーツは一体どういうものだったのか、みたいな話なんである。正直、スケールがデカすぎてあんまり話についていけなかったのだが、東北地方にはアイヌ語由来の地名が数多く残ってる、だとか、ほーっ、って思うポイントはいくつかあった。谷川健一の本で面白いのは、MMR的な「なんだってー!」が味わえるところだと思うので、「安倍という姓は、アイヌ語のアペ(火)に由来する」とか書いてあると、ガッハッハッ、と笑いたくなって良い。

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