長谷川町蔵 大和田俊之 『文化系のためのヒップホップ入門』

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文化系のためのヒップホップ入門 (いりぐちアルテス002)
長谷川町蔵 大和田俊之
アルテスパブリッシング
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カルチャー系のライターと、アメリカ文学の研究者が対談方式でヒップホップについて語った本。「ヒップホップは音楽のジャンルではなく、ゲームの形式」という視点から、ラップでなにが歌われているのかがわからないからヒップホップが聴けない、みたいなリスナーに向けて、それを楽しむための予備知識をあたえてくれる。これはいわば、ヒップホップをテクストとして読み、解読するための指南本とも言える。同種の本に石野卓球と野田努がテクノについて語った名著『テクノボン』がある。あと、ブラックミュージックについて語った本、という雑なジャンル分けをしたら、松尾潔による著作『メロウな季節』『メロウな日々』と重なる部分も少なくない(もっとも、松尾による著作は、音楽 = テクストとして読むための指南書ではなく、音楽をストーリーとして享受するためのスタイルについて書かれたものだと思う。とてもメロウなやり方で)。

『文化系のための……』も良い本なのだが、個人的にハマらない部分があって、それはわたしが音楽をテクストとして捉えて、なにかを理解しようという態度から離れてしまっているからなのかもしれない。

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