阿古真里 『小林カツ代と栗原はるみ: 料理研究家とその時代』

0 件のコメント
小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代 (新潮新書)
阿古 真理
新潮社
売り上げランキング: 110,092
昨年刊行されたときから面白そうだな〜、と思っていた本だったのだが、読んでみたらちょっと期待ハズレ……。高度成長期から今日までの料理研究家を振り返りながら、料理研究家の登場には社会の変化の反映があることを論じた「歴史の本」として書かれているらしいのだけれど、少し考えたら、社会の変化とともに流行りの(注目されている)料理研究家が変わる、って当たり前のことだろう……。もう一歩踏み込んだ分析・視点が欲しいし、社会の変化と料理研究家のキャラクターのつながりを指摘したのちに展開されるのは、料理研究家の生い立ち・プロフィールが語られ「こういう出自だからこういう料理が生まれた」というペラペラな分析が続く。料理に興味が無いおっさんが読んだら「ほっ、ほう〜」とフムフム感を覚えながら読めるかもしれないし、本書をもとに卒論を書く社会学系女子がたくさん誕生するんでは、とも思うんだけれども、これ、「歴史の本」を名乗るにはちょっとエヴィデンスが貧弱だし(Twitterで、エヴィデンスを積み上げた本、として評価している人がいたんだけども……)、ぶっちゃけ料理研究家ヒョーロンに過ぎない。

0 件のコメント :

コメントを投稿