フィリップ・K・ディック 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

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アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
フィリップ・K・ディック
早川書房
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SFの古典的傑作を読むと、ああ、わたしってSFに対して不感症なのね、と感じることが多々あるのだが、これは面白かった(本書を原作としている映画『ブレードランナー』は未見)。第三次世界大戦(核戦争後)、人間がマシンで気分をコントロールできるようになっていたり、人間と見分けがつかない精巧なアンドロイドがいたりする未来の話なのだが、ディストピア感満載で、アンドロイドの存在も可哀想だと思ったし、さらには人間ってなんて可哀想な存在なんだ……と思う。主人公を仕事に向かわせるモチヴェーションがなんとも矮小で、しょうもないじゃないですか。そこが余計に悲しくて。いかめしいSF設定のなかで、そういうサラリーマンのつらさみたいなものを見せられるギャップが面白いと思った。

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