クリストフ・ポンセ 『ボッティチェリ《プリマヴェラ》の謎: ルネサンスの芸術と知のコスモス、そしてタロット』

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翻訳のお手伝いをした本。全ページフルカラーで装丁も大変に美しいのにお値段が税抜2600円と驚きの価格。担当された編集者の方にお話を伺ったら最近は、安い紙の素材がでてきたり、DTPで編集作業が楽になったおかげでこういう値段で売れるようになったそうな。ありがたいことでございます(手に取った瞬間、ありな書房の本かと見紛いましたが、ありなだったら6000円ぐらいしそうだよ)。現在、上野で開催中のボッティチェリ展でも買えるそうです。

著者のクリストフ・ポンセは、Webサイトの制作やテレビ番組のプロデューサーなどをやりながら、マルシリオ・フィチーノの研究をしている研究者。日曜研究者ともいうべき人なのだが、そういう人がこうした研究書を発表できるのがスゴいと思うし、逆に、在野の人だったからこそできた仕事なのかも、とも思う。ボッティチェリの《プリマヴェラ》という超絶的に有名な作品の解釈については、これまでに数多の解釈や研究がおこなわれている。そうした先行の研究をおさえながら、一枚のタロットカードを鍵として新たな解釈を提示している。

とにかくこの本、すごい作りが良くて。図版を豪華に使い倒しているおかげで、著者が言いたいことがめちゃくちゃにわかりやすくなっているので、図像解釈学の入門としても良いんでは、と思う。。

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