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2012年に聴いた新譜を振り返る


  1. Beth Carvalho / Nosso Samba Tá na Rua
  2. Bang On A Can / Big Beautiful Dark and Scary
  3. Maria Gadu / Mais Uma Pagina
  4. mmm(ミーマイモー) / ほーひ
  5. Kip Hanrahan / AT HOME IN ANGER, which could also be called IMPERFECT, happily
  6. Carlos Aguirre / Orillania
  7. Lee Ranaldo / Between the Times & the Tides
  8. DCPRG / Second Report From Iron Mountain USA
  9. Caetano Veloso & David Byrne / Live at Carnegie Hall
  10. 松平敬 / うたかた
  11. Moritz Von Oswald Trio / Fetch
  12. insect taboo / SONGISM
  13. Dirty Projecors / Swing Lo Magellan
  14. Billy Bragg & Wilco / Mermaid Avenue: The Complete Sessions
  15. Zazen Boys / すとーりーず
  16. くるり / 坩堝の電圧(るつぼのぼるつ)
  17. 山下達郎 / Opus All Time Best 1975 - 2012
  18. Tokyo Zawinul Bach / Afrodita
  19. キリンジ / Super View
  20. Pierre-Laurent Aimard / Debussy: Préludes Book 1 & 2
  21. Antonio Loureiro / Só
  22. Rafael Martini / Motivo
  23. Sonic Youth / Smart Bar Chicago 1985
  24. BUCK-TICK / 夢見る宇宙
  25. Ricardo Villalobos / Dependent and Happy
  26. Orquestra Imperial / Fazendo As Pazes Com O Swing
今年は26枚。やっぱりブラジル音楽ばかり買っていました。ブラジルのみならず、南米大陸から素晴らしいアルバムが届きまくっていた……カルロス・アギーレ、アントニオ・ロウレイロ、ハファエル・マルチニ……。以下、印象に残っているものを再掲。

Orillania
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Carlos Aguirre
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もっとこの手の音楽が流行れば良いんですが。来日公演にいけなかったのが残念。

SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA
DCPRG JAZZ DOMMUNISTERS SIMI LAB アミリ・バラカ 兎眠りおん
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初めはちょっと「このラップはなんか恥ずかしいぞ」と思ったけれども、なんだかんだ良く聴いた。

すとーりーず
すとーりーず
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ZAZEN BOYS
MATSURI STUDIO (2012-09-05)
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天狗、天狗、天狗……もうブチ切れまくっていた。

OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜(初回限定盤)
山下達郎
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結局3枚中、初期を集めた1枚目ばっかり聴いていた。

ソー
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アントニオ・ロウレイロ
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年明けぐらいにはロウレイロが参加しているバンド、RamoのCDも日本に入ってきそうなので楽しみである。

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