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2011年、「石版!」でなにが売れたのか



2010年に引き続き、2011年に当ブログを介しましてAmazonで何が売れたのかを下記にまとめたいと思います。昨年は3月に地震があってからアフィリエイト収入を義援金にまわしており、そうした慈善的な使い道を打ち出していたせいかおそらく過去最高益でした。おかげさまで3万円ほど寄付ができました。金額で言ったらわずかですが、今年も続けていければなあ、と思います。それでは「なにが売れたのか」、3点以上売れたものから見ていきましょう。













3点売れた商品





マラソン初心者に伝えたい!失敗しないシューズの選び方 - 「石版!」






Canti Del Capricorno
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Wergo Germany (2010-05-11)
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eX.17 ジャチント・シェルシ《山羊座の歌》完全版日本初演 平山美智子を向かえて @杉並公会堂 小ホール - 「石版!」






テクノボン
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石野 卓球 野田 努
JICC出版局
売り上げランキング: 295205



石野卓球・野田努 『テクノボン』 - 「石版!」








起きてから寝るまで英語表現550 海外旅行編 - 「石版!」






小澤征爾さんと、音楽について話をする
小澤 征爾 村上 春樹
新潮社
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小澤征爾×村上春樹 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』 - 「石版!」






七つの夜 (岩波文庫)
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J.L.ボルヘス
岩波書店
売り上げランキング: 11242



ホルヘ・ルイス・ボルヘス 『七つの夜』 - 「石版!」





同じ型のランニング・シューズが3足も売れているのがすごいですね。ランニング・シューズの選び方についてのエントリは3年以上前に書いたものなのですがいまだに検索ワードの上位に入ってくるので当ブログのスマッシュ・ヒット記事となっている気が。











4点売れた商品



武満徹ソングブック
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ショーロクラブ with ヴォーカリスタス
SONG X JAZZ Inc,. (2011-08-31)
売り上げランキング: 3411



Choro Club with Vocalistas/Takemitsu Songbook:極上に柔らかいアレンジで聴く武満のメロディ、そして言葉 - 「石版!」





昨年一番プッシュしたつもりのアルバムが単独でランクイン。オススメしたものをお買い上げいただけると嬉しいものですね。











5点売れた商品



Sennheiser カナル型ヘッドフォン CX 400-II BLACK
ゼンハイザー (2009-02-15)
売り上げランキング: 1137



ゼンハイザー CX400-II - 「石版!」





イヤフォンは1年半周期で、断線 → 買い替え、というサイクルでいるのですが、次はもう少し良いものを買おうか、それともヘッドフォンにしようかな、と考えています。











6点売れた商品



Newton (ニュートン) 2011年 08月号 [雑誌]

ニュートンプレス (2011-06-25)



『Newton』8月号「大宇宙 宇宙はどれほど広いのか 宇の章」はスケールが大きすぎて恐くなる - 「石版!」






Ray Of Hope (初回限定盤)
山下達郎
ワーナーミュージック・ジャパン (2011-08-10)
売り上げランキング: 632



山下達郎/Ray Of Hope - 「石版!」






村上春樹 雑文集
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村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 3262



村上春樹『村上春樹 雑文集』 - 「石版!」





なんか大御所の新作に科学雑誌が並んでいるのが面白いですね。本業がちょっとアレな感じですと『Newton』を買い忘れてしまったりするのですが、質の高い科学記事が毎回面白いので今年も買い続けて「科学、すげぇ」と驚いたりしたい。











7点売れた商品



いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか (ちくま学芸文庫)
ルドルフ シュタイナー
筑摩書房
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ルドルフ・シュタイナー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』 - 「石版!」






とんでもなく役に立つ数学
西成活裕
朝日出版社
売り上げランキング: 17786



西成活裕 『とんでもなく役に立つ数学』 - 「石版!」






無限、宇宙および諸世界について (岩波文庫 青 660-1)
ブルーノ
岩波書店
売り上げランキング: 292894



ジョルダーノ・ブルーノ『無限、宇宙および諸世界について』 - 「石版!」





この7点売れた商品が2011年の最高位ですが、スピリチュアル、強し!! といったところでしょうか。ブルーノもシュタイナーも実は2009年、2010年に紹介した本ですし、ちょっと怖いくらいな売れ行き。シュタイナーは2010年も6点売れており、神智学のブログに方向転換したほうが良いのでは、と思いました。





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テクノボン posted with amazlet at 11.05.05 石野 卓球 野田 努 JICC出版局 売り上げランキング: 100028 Amazon.co.jp で詳細を見る 石野卓球と野田努による対談形式で編まれたテクノ史。石野卓球の名前を見た瞬間、「あ、ふざけた本ですか」と勘ぐったのだが意外や意外、これが大名著であって驚いた。部分的にはまるでギリシャ哲学の対話篇のごとき深さ。出版年は1993年とかなり古い本ではあるが未だに読む価値を感じる本だった。といっても私はクラブ・ミュージックに対してほとんど門外漢と言っても良い。それだけにテクノについて語られた時に、ゴッド・ファーザー的な存在としてカールハインツ・シュトックハウゼンや、クラフトワークが置かれるのに違和感を感じていた。シュトックハウゼンもクラフトワークも「テクノ」として紹介されて聴いた音楽とまるで違ったものだったから。 本書はこうした疑問にも応えてくれるものだし、また、テクノとテクノ・ポップの距離についても教えてくれる。そもそも、テクノという言葉が広く流通する以前からリアルタイムでこの音楽を聴いてきた2人の語りに魅力がある。テクノ史もやや複雑で、電子音楽の流れを組むものや、パンクやニューウェーヴといったムーヴメントのなかから生まれたもの、あるいはデトロイトのように特殊な社会状況から生まれたものもある。こうした複数の流れの見通しが立つのはリスナーとしてありがたい。 それに今日ではYoutubeという《サブテクスト》がある。『テクノボン』を片手に検索をかけていくと、どんどん世界が広がっていくのが楽しかった。なかでも衝撃的だったのはDAF。リエゾン・ダンジュルースが大好きな私であるから、これがハマるのは当然な気もするけれど、今すぐ中古盤屋とかに駆け込みたくなる衝動に駆られる音。私の耳は、最近の音楽にはまったくハマれない可哀想な耳になってしまったようなので、こうした方面に新たなステップを踏み出して行きたくなる。 あと、カール・クレイグって名前だけは聞いたことあったけど、超カッコ良い~、と思った。学生時代、ニューウェーヴ大好きなヤツは周りにいたけれど、こういうのを聴いている人はいなかった。そういう友人と出会ってたら、今とは随分聴いている音楽が違っただろうなぁ、というほどに、カール・クレイグの音は自分のツ

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