竹内玄玄一『俳家奇人談・続俳家奇人談』

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俳家奇人談・続俳家奇人談 (岩波文庫)
竹内 玄玄一 雲英 末雄
岩波書店
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 「有名な俳人たちの面白エピソード集」かと思って中身を見ずに買ったら、江戸時代に書かれた本で文章が古文。「そういえば岩波の黄色は、日本の古典文学だった……」と思い出しながら読んだ。最初に『俳家奇人談』が刊行されたのは1816年のこと。室町時代から近世中期にわたって活躍した俳人たちの風雅談や奇談を集めたこの作品は、明治時代まで売れ続けた大変なロングセラーであったらしい。決して読みやすかったわけではないが(古文を読むなんて、大学受験以来)なかなか面白かった。『続』も含めると約150名の俳人たちの代表作(そこには蕪村や芭蕉のような誰もが知っている有名人も含まれている)も読めて、俳句の勉強にもなる。特に辞世の句が紹介されているところが良い。なかでも園女という人が詠んだ辞世の句が気に入った。



秋の月春の曙見し空は夢か現か南無阿弥陀仏



 およそ200年前の人たちのセンスと現代の我々のセンスが同じなわけがないので、爆笑エピソードはないけれども中には落語のようなオチがある話もある。あと俳句を詠んであげたら、病気が治った、という不思議な話がところどころに見受けられて「『壮快』か!」と思った。





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